芳賀新吉誦店

所在地/会津若松市七日町2-40
■建築物等の概要
●所有者 (株)芳賀
●建築年  明治
●構造  木骨レンガ造
●階数  2
●設計  不明
●施工  不明

■街なみ・建築物等の由来

 明治時代に日用品(地下足袋•長靴・石鹸・化粧品等)の卸、小売店舗として建築された。(旭硝子の代理店でもあった。)当時の建築としてはめずらしい外壁レンガ積みの建物として、「七日町通り」のなかでは目立っていたらしい。当時を記録する写真が1枚保存されており、当時の 「七日町通 り」が活気づいていた様子や現在の建物の東隣りに 「ー カ」という料理店があり、繁盛していた様子が伺える。建物は昭和に入り、旧所有者である芳賀新平から、現所有者である(株)芳賀へ売却され、現在は倉庫兼事務所として使用されている。

■街なみ ・建築物等の特徴

 本建築の構造は、木造の骨組の外側に喜多方産のレンガを積み上げた木骨レンガ造である。当時の建物としては非常に豪華な建物であり、軒天・破風・鼻隠・窓台は漆喰で出来ている。また、開口部廻りのデザイン ・デイテー ル及び今はない2階北側のテラスのすばらしいデザインの手摺格子(当時の写真に写っているが、その後戦時中に供出。)等明治の洋風建築の要素を部分的に取り入れた和洋折衷の建物である。まちづくり運動の活発な七日町の街並において、重要な位置を占める建物である。
現所有者との会話から、毎年瓦の修繕に費用がかかるが、できる限り現在の建物を後世まで維持させていきたい旨が感じられた。

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