会津若松市長公舎

◆所在地/会津若松市行仁町8-29
■建築物等の概要
●所有者 会津若松市
●建築年 大正14年
●構造住宅:木造蔵座敷:土蔵造
●階数 2
●設計 横山義兼
●施エ 横山義兼

●街なみ・建築物等の由来

 市長公舎は博労町より少し左側にあり静かな住宅地である。この附近には今も蔵が点在している。
市長公舎は、もともとは小日山家住宅として大正14年に地元の大工横山義兼によって建築されたもので、昭和
24年に当時の所布者小日山直発より若松市に寄贈されたものである。現在では、時折、会議等で利用されるだけとなっている。

■街なみ・建築物の特徴

 新築当時は直川住宅であり、木造2階建の母屋と蔵がある。蔵は別棟であったと思われるが、現在は蔵の周囲に
廊下を設置し棟続きとして使用している。蔵は1階が蔵座敷、2階が物置となっている。母屋の屋根は瓦葺寄棟造、壁は漆喰一部板貼りとなっている。母屋2階の座敷境には刀の鍔をはめ込んだ板欄間があり、座敷と廊下境の組子の欄間も座敷ごとにデザインが異なるなど、細部の意匠にも気を配ったことが伺える。

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