会津若松市庁舎

●所有者 会津若松市
●建築年 昭和12年6月30日竣工
     昭和12年7月31日落成式
●構造 鉄筋コンクリート
●階数 3
●設計 内田設計
●施工 戸田建設

●街なみ・建築物等の由来

 若松市役所は、以前現在の神明通りの付近にあり、修復増築を重ねてきたが執務上だけでなく、利用者にとって
もかなり不便になり、昭和3年には市会で改築することが議決された。昭和11年にようやく事業に着手、丸1年を費やして、市民待望の新市庁舎が現在の場所に完成した。
 当時としては、交通の便の良い立地条件の下で、丈夫で特別美しく飾り立てることなく、しかしながら重厚な建物となることを主旨として、執務上の利便性と衛生設備に重点をおいて設計、建設された。

■街なみ・建築物の特徴

当時は、「近世復興式の豪壮な建築様式」と発表されている。壁面の装飾に趣向が凝らされており、特に正面及び東面中央の窓両脇の装飾柱は、細い柱材で、モールディングのある柱礎、柱頭には植物(アカンサス) と渦巻きをかたどっており、古代ローマのコリントオーダー形式を換している。
壁面の石割り寸法も均ーではなく、窓の開口部分と窓枠の装飾部分で変えている。
(正面中央矩計詳細圏参照)

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