安心・安全な居住環境

平成26年7月11日(金)会津大学にて ”放射線と「安心・安全な居住環境」”の講習会 が行われました。

講師は 北海道大学の石橋 晃教授と東京大学の 榎本 良治准教授のお二人にお願いしました。会員、賛助会員のほかに避難されてきた方にも参加をいただき、参加者が約40名ほどになり、専門的な質問も飛び出して有意義な講習会となりました。

以下が講習会の模様です。
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石橋先生講習から

・室内空気の循環により外気を取り入れない空気浄化が可能である。

・循環ばかりしていると最終的に酸素濃度が下がり、息苦しくなるのではと心配される 

 が、ガス交換によって、そのような環境にはならない。

・放射線に汚染された塵の存在する外気を室内に取り込まない、仮に室内に存在していたとしても、フィルター除去が可能

 特段の気密性能の住宅を必要としない。

・既に北海道の建設会社にて実証空間を提供頂いて実証している。

・建築基準法で定められる24時間換気は、外気を取り入れる必要があることから、本システムと、干渉している。

 外気は必要ない。

・小スペースの除染・無菌室が必要な手術室などには簡易に設置可能

・計算値から、放射線遮蔽の為の壁厚みなどは算出出来る。

 (全て鉛で囲ったら、建物にはならない)

榎本先生講習から

・講義室でのリアルタイムで表示される放射線可視画像は、インパクト『大』

・ガンマアイ(放射線可視化カメラ)は、嘘をつかない。

(放射線可視化カメラは、高いもので8000万円)

・精度の良い物を、安価で販売できる様にすることで、除染作業の効率化や精度をアップ出来る。

・現在の除染作業は住宅地限定であり、山林や河川は対象となっていない。しかし対象となっていないところが存在する限り、安全・安心とはほど遠い。

 近接する住宅地を除染しても完全ではない。

・汚染された物を集積している集積場は、側面の遮蔽養生をしているが上部は開放である。カメラは、これを正直に映し出す。

・病院内でも放射線を使うが、管理も重要だ。

 (可視化カメラの画像からは、改善を要する点が映し出される)

3.11以降、経験した事のない事ばかり直面している。同じような事が起きない事を願うが今、対処している事、その結果は大切にしたい。基準法にも記される国民の生命、健康及び財産の保護を図り、・・・・・歯がゆさを感じる次第です。

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