滝谷建設工業株式会社

◆ 所在地/会津若松市大町 一 丁目2 8
■建築物等の概要
● 所有者 滝谷建設工業(株)
● 建築年 昭和2年
● 構造 RC造2階建
● 階数 2
● 設計 工学博士岡田信 一 郎
● 施工 池田工業株式会社

■街なみ・建築物等の由来

昭和2年、郡山、橋本銀行若松支店として建てられ、その後昭和10年より第四銀行会津支店として使用され、昭和55年に事務所ビルに改造された。1階の営業室だった当時の大理石のカウンター も取 りはらわれたが、一部は内部の柱の廻りに残っている。また、客だまりだった所の床のタイル張りも、風除室の床に残っており、その当時をうかがえる。日本の地方でのRC造が普及したのは関東大震災の後である。設計者の岡田信 一 郎博士は、現東京芸術大学の建築学科を造った人である、日本の建築界に大きな足跡を残しており、その意味からも、重要な建物である。

■街なみ・建築物の特徴

七日町通りと、大町通りの交差点の近くにあり、隣りの白木屋漆器店と隣りあい大正洋風の街なみを形成している。建物の特徴として、正面に配貯された6本のイオニア式の円柱が、建物の重厚さをかもしだしている。外壁は石積風に目地を切った洗い出しであり、東面は目地切をし、西面はなされていない。当時の大町通りの繁華街からの外観を意識したのであろうか? 開口邪は当時のままになっており、スチー ルサッシの上下げ窓に、スチー ルの縦格子が取り付けてある。当時使用されていた窓用のシャッターは、現在は使用できない。

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