旧連隊の兵舎と門

◆所在地/会津若松市追手町5-33
■建築物等の概要
●所有者 会津若松市
●建築年 明治41年
●構造 木造レンガ基礎
●設計者名 不明
●施工者名 不明

●街なみ・建築物等の由来

 旧歩兵六十五九連隊、旧歩兵二十連隊の兵舎として建設され戦後は引揚者、戦災者、復員者の住宅にあてられた。明治32年に会津若松市会津寮となり、平成5年まで入居者があった,以後、空家であり倉庫として利用されている。旧連隊の配置図や写真と照合して見ると、連隊内の建物であったかどうか疑問が残るが、建物形状・装飾(窓の額縁)やレンガ基礎の換気孔の細工を見ると、一般兵舎との違いがみられ、旧連隊の配置図中の「将校集会所」ではないかとも思える。旧連隊建物の最後に残された物件である。

■街なみ・建築物の特徴

 主要道路から奥に入った細街路に面しており、注意して見ないと建物の存在がわからない様な場所に位置する。木製の上下窓と庇及び窓枠の装飾が特徴的な木造洋風建築物である。建設当初から現在まで内部の間仕切り等の変更があったらしく、引違い窓が後から付け加えられたと推測される。
 現在の建物の状態は、土台等の木材の腐食が進んでおり窓ガラス等も割れたままであり、あまり管理されていない様子で、早期の修復保存のための手当が望まれる

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